更年期女性の手指の痛み・しびれ
女性は更年期に入ると手指に違和感を覚えることがあり、痛みやしびれ、動かしにくさを感じる人が多くなります。
手指の痛み症状を大きく分けると6種類ありますが、ほとんどの原因がエストロゲンの減少だと考えていいでしょう。
痛みやしびれ、炎症が悪化した場合は病院での治療が必要ですが、予防する方法や症状が軽い場合に自分でできることもあります。
まずは、更年期女性が感じる手指の異常から紹介します。
更年期女性が感じる手指の異常|6つの種類
■ ブシャール結節 (指の変形性関節症)
■ バネ指 (腱鞘炎)
■ ドケルバン病 (腱鞘炎)
■ 母指CM関節症
■ 手根管症候群
指の変形性関節症
ヘバーデン結節
ヘバーデン結節とは手指の第一関節に異常が起こる症状です。
症状が進むと手の甲側の第一関節中央にコブ(結節)ができるのが特徴で、初期段階では第一関節付近が赤く腫れたり痛みを感じたり、水ぶくれができることがあります。
ブシャール結節
ブシャール結節とは手指の第二関節に異常が起こる症状です。
上記のへバーデン結節と同様に、指の変形性関節症に分類される症状で、指の第二関節の軟骨が摩耗することで関節の変形や腫れ、屈曲などが起こります。
腱鞘炎
バネ指
バネ指とは腱鞘炎の一種で親指や中指に発生しやすく、指の付け根の腱鞘炎が進行して手指を伸ばそうとすると痛み、カクンと「バネ」のような現象が起こることを「バネ指」といいます。
慢性化すると腱が変性して膨らんだり、腱の癒着が起こったり、腱鞘のトンネル部分が狭くなり指の曲げ伸ばしができなくなることもあります。
ドケルバン病
ドケルバン病とは親指と手首をつないでいる2本の腱と、この2本の腱が通る2cm程度のトンネル状の腱鞘が炎症を起こし、手首に痛みを生じさせる「腱鞘炎」のことです。
近年、よくスマートフォンを使う人たちが「ドケルバン病」と診断されることもあって「スマホ腱鞘炎」という別名も付けられています。
母指CM関節症
母指CM関節症とは、親指(母指)の付け根にあるCM関節という小さい関節部分の軟骨がすり減って、痛みや変形が生じる症状です。
進行するとこの付近が膨らんできて指が開きにくくなったり、親指の指先の関節が変形することもあります。
手根管症候群
手根管症候群とは手首にある手根管というトンネルの中で神経が圧迫され、親指から薬指にかけてしびれや痛み、手の使いにくさが起こる病気です。
起床上に感じることが多い痛みは、手をブラブラと振ることで楽になるので「変な体勢で寝たからかな」と痛みをスルーしがちです。
更年期女性の手指の異常の原因
更年期女性が手指に覚える違和感には、いろいろな病名・症状名が付いてはいますが、ほとんどの原因は「手の使い過ぎによる軟骨の減少」と「加齢」によるものです。
手の使い過ぎによる軟骨の減少
軟骨は骨同士が接触する部分に存在し、クッションの役割や関節の動きを滑らかにする役割を果たしていて、使い続けるとすり減ってきます。
年齢に関係なく手指の異常を訴える人も多く存在し、その日常を聞いてみると「手を使い過ぎている」といえる生活が見えてきます。
■ 手や手首を細かく動かす調理人・美容師
■ ゲームやスマホの操作を長時間行っている
■ テニスやゴルフなどの手にポイント置いたスポーツをしている
■ ピアノの演奏で指を酷使している
など、人より手を使っている人は「手指・手首に何らかの違和感がある」と答える人が多いですね。
私もパソコン作業が長時間に及ぶと、手首や小指がジンジンと痛くなります。
軟骨の成分は主に「コラーゲン」「ヒアルロン酸」「コンドロイチン硫酸」で構成されていますので、その成分を含む食事やサプリの摂取で軟骨の修復を試みることもあるでしょう。
加齢による手指の異常
特に更年期世代の女性に多い手指の異常は、加齢が大きな原因と言えます。
その加齢とは「体(臓器や細胞など)の衰え」と「更年期になると女性ホルモンが減少する」のダブルパンチを指します。
体の衰えは男女問わず経験しますが、女性ホルモンが減少する更年期は女性にとってツラい時期といえるでしょう。
その理由は、女性ホルモンが体にとって重要な役割をしていたからです。
女性ホルモンの役割
■ コラーゲンの生成を促して肌を美しく保つ
■ 自律神経の働きを安定させ、精神を落ち着かせる
■ 体温や脂肪の燃焼効果を上げ、痩せやすい体をつくる
この中で「更年期女性の手指の異常」に関係するものは、「血管や骨、関節、脳などを健康に保つ」「コラーゲンの生成を促して肌を美しく保つ」の2つです。
エストロゲンには骨や軟骨を作る細胞と、壊す細胞の働きのバランスを調節するという2つの機能があり、常に新しく健康な骨と軟骨で体を守っています。
しかし、女性ホルモンが減る更年期には、このバランスが崩れて骨や軟骨を壊す細胞の働きの方が強待ってしまうのです。
更年期女性の手指の異常はコンドロイチン・グルコサミン?
テレビCMで「膝や関節の痛みにはコンドロイチン!」「グルコサミンで軟骨成分を増やす」なんて言葉を聞きますね。
グルコサミンとコンドロイチンはどちらも人の細胞や軟骨に存在する物質なので、加齢による軟骨の磨耗や障害に対する予防・治療効果が期待できます。
一部の研究では、変形性膝関節症(ひざの痛み)が高度の場合、グルコサミンと硫酸コンドロイチンを一緒に内服すると「やや痛みが軽減される」との可能性が示唆されていますので、サプリなどの摂取は有効だといえるでしょう。
更年期女性の手指の異常の有効な対処法
コンドロイチンやグルコサミンサプリで予防・治療効果を期待するのもいいですが、更年期女性の手指の異常の根本的な原因が女性ホルモンの減少=更年期症状だった場合は、女性の更年期に特化したサプリの方が効果的です。
女性の更年期に特化したサプリとは
女性の更年期に特化したサプリといえば、以下の3つが優れているといえます。
■ ローヤルゼリー
■ プラセンタ
エクオール
エクオールは、女性ホルモンのエストロゲンに1番近い成分といわれ、「更年期」と診断されると医師にすすめられるサプリでもあります。
口コミで「更年期症状が改善した」と評判が高いのも特徴です。
ローヤルゼリー
ローヤルゼリーには「エストロゲン」と似た作用がある「デセン酸」が含まれており、人間の体内では作り出せない9種類の必須アミノ酸が含まれているので、更年期障害だけでなく加齢に伴う女性の悩みにも寄り添えます。
プラセンタ
プラセンタサプリは、更年期女性の不調を和らげるとともにバツグンの美肌効果が期待できます。
更年期女性の手指の異常を予防するには
手指の異常である痛みやしびれ、動かしにくさを感じたら安静にするのが大切です。
鋭い痛みを感じたら鎮痛剤を飲んだり、湿布を貼ったりして痛みを和らげるのも有効でしょう。
そして普段から女性ホルモンを整えるために、エクオールなどの更年期サプリを摂取することもポイントとなります。
手指の異常が慢性化して医師に相談したとき「更年期だからね。女性は女性ホルモンが減ると関節痛に悩む人が多いんですよ。」と前置きされ、注射などの治療や幹部除去手術になるなどのケースもあります。
そうなる前に、エクオールなどの更年期サプリを摂取して、腱や関節を柔軟に保つことが重要です。