女性の更年期に多い障害「血管運動神経」の症状
👉 動悸・息切れ
👉 発汗・寝汗
👉 むくみ
更年期の女性に多い「ホットフラッシュ(のぼせ・火照り)」
女性の6割が40代後半から経験するといわれるのぼせや火照りは、ホットフラッシュとよばれており、日常生活に支障が出ることもあります。
■ 急に顔が熱くなり、紅潮する
■ 脈拍が増加する/心臓がドキドキする
■ 涼しくても汗が止まらなくなる
■ 顔が熱くなり、次第に頭や胸も熱くなる
更年期の女性にみえる「ホットフラッシュ(のぼせ・火照り)」の原因
更年期のホットフラッシュの原因は、女性ホルモンの1つであるエストロゲンの減少によって、血管の収縮や拡張をコントロールしている自律神経が乱れることで起こります。
ホットフラッシュは怒りなどのストレス、運動、ドライヤーなどが引き金になることもあり、予期せず引き起こるため前もって予防するのが難しい症状です。
更年期女性の「ホットフラッシュ(のぼせ・火照り)」への対処法
□ 涼しい場所に移動し、冷たいタオルや保冷剤を使ってクールダウンする
□ 手軽にできるアロマなどのストレス解消法を探す
洋服は通気性の良いものを選んで、涼しくした部屋で休憩しましょう。
また、心的要因が大きく関わってくるため、ストレスをためない生活を心がけることも大切です。
ホットフラッシュが起こったら、衣服をゆるめてから、リラックスしながら深呼吸を行ってください。
その際、心を解放させるイメージを描くと、息が深く吸えます。
他人が理解しづらい症状なので、事前に家族と話し合っておくのも必要でしょう。
更年期の女性に多い「動悸・息切れ」
激しく体を動かしたわけでもないのに突然胸がドキドキして、呼吸が不安定になるのも更年期障害の症状です。
■ 睡眠中に胸がドキドキして飛び起きる
■ 少し歩いただけで息切れする
更年期の女性にみえる「動悸・息切れ」の原因
更年期の動悸や息切れは、自律神経のバランスが崩れて視床下部がパニックを起こすことが原因です。
拍動や呼吸などをコントロールしている自律神経は視床下部がコントロールしているので、自律神経が乱れると中枢である視床下部が混乱して動悸や息切れを引き起こします。
更年期女性の「動悸・息切れ」への対処法
□ 室温を調節して、心地いい空間で安静にする
□ リラックスしながら飲料を飲む
動悸や息切れを感じたら、ゆっくりと時間をかけて深呼吸をしましょう。
深呼吸するときは、腹式呼吸を心がけながらゆったりした気持ちで呼吸を整えます。
動悸や息切れの症状が多いときには、別の病気の可能性もあるので、専門医へ相談するのも大切です。
更年期の女性に多い「発汗・寝汗」
急な発汗や寝汗もホットフラッシュと同じように血管運動神経症状の1つです。
■ 目覚めるとパジャマやシーツが濡れている
■ 睡眠時に汗が出てよく眠れない
■ 暑くて夜中に目が覚める
更年期の女性にみえる「発汗・寝汗」の原因
更年期になると昼間だけでなく夜中も同じように起こるホットフラッシュは、寝ていても発汗や寝汗の症状が出るのが特徴です。
汗が異常に出る症状は、女性ホルモンのエストロゲンが減少することにより自律神経が乱れて体温調節が崩れることで引き起こされます。
また、ストレスがたまったり、生活がみだれたりすると、症状がひどくなる場合があるので注意が必要です。
更年期女性の「発汗・寝汗」への対処法
□ 水や経口補給液などで水分補給をする
□ 汗で体が濡れている場合はタオルで拭き取る
就寝前にはアロマテラピーや入浴、簡単なストレッチなどをして体をリラックス状態に導くことが大切です。
寝室は真っ暗にするのではなく、間接照明などを利用して快眠できる空間を作るのも有効でしょう。
寝汗そのものの対策としては、吸収性の良いタオルやベッドパットを敷いて、体に汗や熱がこもらないようにしてください。
そして、更年期世代の女性は、発汗による臭いにも気を配らねばなりません。
・自浄作用が弱まって発生する「デリケートゾーンの臭い」
気になるニオイは指摘しずらい問題なので自分で築くしかありません。
まずは、自分が臭っているかをチェックしてみましょう。
更年期の女性に多い「むくみ」
血のめぐりが悪くなると、細胞と細胞の間に水分と老廃物がたまり、足や手、顔にむくみとなって現れます。
■ 足がむくんで靴がキツイ
■ 指輪が入らない/抜けない
■ 夕方になるとむくみやすくなった
更年期の女性にみえる「むくみ」の原因
女性ホルモンの減少は、血管の収縮や拡張をコントロールしている自律神経へダイレクトに影響します。
血のめぐりが悪くなると、むくみだけでなく肌調子が悪くなったり、体の不調が悪化することもあるでしょう。
さらに、加齢による筋力低下でリンパの流れが悪くなることも血行不良、加えてむくみの原因となります。
更年期女性の「むくみ」への対処法
□ 顔や足などのむくみは温冷療法を行う ※
□ 運動や入浴で血行を良くしておく
血のめぐりをよくするためには、適度な運動や入浴、体を温める食事が有効です。
お酒の飲み過ぎや塩分の摂り過ぎ、睡眠前の過剰な水分補給、体を締め付ける服、睡眠不足などもむくみの原因になりやすいので気を付けてください。
※温冷療法……レンジなどで温めた蒸しタオルと冷水を交互にあてる方法です。
女性の更年期に多い「血管運動神経」症状の改善法は
サプリメント・漢方で女性の更年期をケア
サプリメントや漢方にはいろいろな種類がありますが、更年期の障害「血管運動神経症状」には、体を温める効果が期待できるサプリメントが有効です。
とくに、エクオール成分やプラセンタの成分のサプリメントなら、更年期の頑固な血流悪化にも立ち向かえます。
エクオールとは
エクオールとは、女性ホルモンの一つであるエストロゲンとよく似た働きをする成分です。
更年期には大豆イソフラボンがいいことはよく知られていますが、女性の中には大豆イソフラボンを上手く変換させられない人もいます。
大豆イソフラボンは、腸内細菌の力を借りて変化するとエクオールという成分になり、エクオールは直接、女性ホルモンに影響を与えてくれるんです。
更年期障害の血管運動神経系の症状は早く改善したい症状なので、女性ホルモンによく似た成分であるエクオールのサプリメントが有効なのです。
エクオールに期待できる効果
エクオールは、多くの女性に当てはまる更年期障害の改善に大きな力を発揮します。
更年期障害症状の改善 | |
血管機能の改善 | 抗酸化作用 |
骨粗鬆症予防 | メタボ予防 |
皮膚老化の予防 | 脂質代謝の改善 |
プラセンタとは
プラセンタとは胎盤に含まれている成分です。
胎盤には、赤ちゃんが成長するのに必要な栄養がギュッと詰まっていて、その中の成分であるプラセンタには体内の復調作用があります。
体内の復調作用とは「体の各部を本来あるべき状態に戻そうとする力」のことで、プラセンタは不調を快調へ導く力が期待できるサプリメントなのです。
プラセンタに含まれる栄養素
アミノ酸・タンパク質・脂質・糖質
ビタミン・ミネラル・核酸・酵素
これらの栄養素を豊富に含むプラセンタは、更年期障害の治療にも使われており、本来女性に備わる生理的機能を復調・正常化する効果があります。
有酸素運動で女性の更年期をケア
有酸素運動はストレス解消にもなり、自律神経を整えるのにも有効です。
水泳 | ウォーキング |
ヨガ | サイクリング |
ダンス | ストレッチ |
これらの有酸素運動をすると血行が良くなるので、酸素や栄養が行き届きやすくなります。
しかし、ホットフラッシュや発汗などが起こっている場合は、体を温めることが症状の悪化につながることがあるため運動を控えてください。
体調と相談しながら体を動かしていきましょう。