男性の更年期とは|女性の更年期との違い
男性の更年期は女性とは違って、認知度が高くありません。
日本最大級の医療機関検索サイト<病院なび>を運営する株式会社eヘルスケアが「男性更年期障害に関する調査」をおこなったところ、男性の更年期について「まったく知らない」と答えた人が60%、「名前を知っている程度」との回答は34%でした。
また、主な症状や治療法を知っている人は各年代とも1割未満に止まっています。
※参考:https://byoinnavi.jp/service/tokusyu004/
男性更年期の認知度が低い理由は、更年期障害の症状にありそうです。
「男性の更年期障害|症状の種類」で詳しく紹介していますが、男性の更年期障害に多い症状は「無気力」や「怒りっぽくなる」、「性欲の低下」と、「自分で認めたくない症状」が占めています。
「自分に原因があるわけがない!」
「周りの人間がオレをイライラさせる」
「忙しいから性欲がわかない」
と、更年期障害の症状を自覚できずに周りの責任にしていたり、プライドを維持するために「更年期」という言葉から目を背けている人が多いのです。
男性の更年期と女性の更年期の違い
男性には女性の「閉経」ようにはっきりとした前触れや節目がありません。
男性ホルモンが徐々に減少するために更年期障害の症状を発症しますが、体力の低下や周囲の環境など、他の要因も大きく影響しています。
そのため、「男性に更年期は無い」と思い込んでいる人も多いようです。
男性が更年期になる年齢|40代から発症も
男性の更年期は「LOH症候群(加齢男性性腺機能低下症候群))と医学上でよばれており、40代後半から発症しはじめ、50~60代になると症状を訴える人が多く出てきます。
50代を過ぎると子どもの結婚や親の介護などで家庭環境が変わったり、仕事上の立場や環境が変化したり、運動機能の衰えが顕著になるため、男性は更年期障害の症状を発症しやすくなるのでしょう。
男性更年期の症状は多岐にわたっており、人によってあらわれ方はさまざまですが、「年のせいかな?」と思い込んでしまいそうな症状が多く、放置して重症化してしまうケースも珍しくありません。
男性が更年期になる年齢の目安
男性更年期障害の発症年齢を考えるとき、更年期障害の1つであるED(勃起不全)の発症年齢が参考になります。
ある調査では、「勃起が十分でなく、ときどき性交ができない」を中等度ED、「勃起しないため常に性交ができない」を完全EDとして調べた結果、成人男性の4人に1人が「中等度ED」または「完全ED」との結果が出ました。
「たまにできない」を軽度EDとした人を含めると、EDと診断される人はさらに増加し、現在では全ED人数は推定1,800万人以上にものぼるともいわれています。
EDの原因をテストステロンの低下とした場合、早い人は更年期症状が30代から出始めていることが分かり、比較的個人差がありますが60歳では40歳に比べて25%以上更年期に入っている人が多くなっています。
男性の更年期障害|年代別のテストステロン値
男性の更年期障害の症状は大きく「身体症状」と「精神症状」に分けられますが、自分で気付くきっかけは「朝立ちの消失」や「勃起不全(ED)」といった男性機能の低下でしょう。
実際に「男性更年期」を見分けるには、泌尿器科や更年期外来などで行う「血液検査によるテストステロン値測定」で分かります。
ここで、年齢別の遊離型テストステロン値の平均を見てください。
20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60代 | 70代 |
8.5 | 7.6 | 7.7 | 6.9 | 5.4 | 4.5 |
(pg/mL)
健常な日本人男性における遊離テストステロン正常値の下限は「8.5」とされており、この数値は20歳代の平均値でもあります。
この通り、テストステロンは年齢とともに減少していき、性欲の減退や筋肉の衰え、頻尿、気分の落ち込みなどの症状が引き起こされるのです。
ただし、テストステロンの数値変化は個人差が大きく、実年齢とかけ離れた数値の人もいるため、症状や体の状態と合わせて医師と相談してください。
男性が更年期になる原因
男性が更年期になる原因は、「男性ホルモン(テストステロン)」の分泌減少です。
テストステロンは、男性の体の中の約95%が睾丸(精巣)ので、残る5%が副腎で合成されると考えられています。
テストステロンの分泌量は脳からの命令でコントロールされていますが、加齢に伴う内臓の老化やストレスにより分泌量は減少するのです。
そのため、女性の更年期障害は症状が急にあらわれるのに対し、男性では徐々にあらわれるのも特徴といっていいでしょう。
テストステロンの分泌の速度は通常ゆっくりと減少していきますが、40代後半あたりになると男性の社会的責任とストレスが公私共々高まる時期に差し掛かるため分泌が急激にガクンと減るタイミングがあります。
このように、「テストステロンの分泌が急激に減る」という経験をした人は、自律神経失調のような「不定愁訴」を生じてしまい、性格が変わったように感じられたり更年期症状が重くなったりするケースもみられます。
男性の更年期はいつまで続く?
男性の更年期の期間は40代後半~60代前半だといわれており、女性の更年期の期間は約45~55歳だといわれいます。
しかし、性ホルモンの分泌低下は更年期期間以降も続くので、心身の不調をシニアになっても引きずることがあるでしょう。
加えて、更年期障害の症状を放置して悪化してしまうと、深刻な病気のトリガーになる可能性もあります。
不安な症状がある場合は、医師に相談してください。
男性更年期に負けない方法!
このテストステロンの分泌減少は、老化現象と同じなので止めることができません。
また、自分の体内で増加させることも難しいので、病院ではホルモン治療などで更年期障害を改善する方法を用います。
更年期障害の症状が痛みなら痛み止め、睡眠障害なら睡眠改善薬、エネルギー不足なら活力剤などを摂取してその場をしのぐ対処法で乗り切る人もいます。
しかし、「病院で治療するほどではない」けど「一時的な対処法でしのいでも症状が継続する」場合は、根本的なところから改善をする方法をとりましょう。
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男性の更年期障害の解決法は「テストステロンに似た作用を持つ栄養素を補充する」ことです。
50代の男性が不足する栄養を補えるのは「マカ」と「亜鉛」が代表的となっており、摂取することで楽しい生き方が選択できるでしょう。
男性の更年期障害を全体的に解消するなら「マカ」
男性機能の回復力で有名なマカは、精液量や精子数、運動性精子数、精子運動性の向上が期待できる成分です。
実際に「男性機能が向上した」という研究結果としても出ているので、マカは更年期の男性にとって救世主となるかもしれません。
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男性機能の回復 | エイジングケア |
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男性が更年期障害で日常生活がツラくなったら「亜鉛」
亜鉛は、50代男性が一番気になっている「男性ホルモン」を活性化してくれる栄養素です。
「亜鉛」で期待できる効果
精子の生成や運動を活発化させて精力増強を図る | |
皮膚を守る | 免疫力を高めてアレルギーを抑制する |
からだの酸化を防ぐ | 味覚・視覚・嗅覚を正常にする |
骨を丈夫にする | 血糖値を下げて糖尿病を防ぐ |
前立腺障害を防ぐ | けがや火傷の回復を促す |
脱毛を防ぐ | 新陳代謝を上げて成長を促す |
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