・ 歩くとかかとが痛い
・ ヒールだとアキレス腱周辺まで痛くなる
更年期のかかとの痛みの原因は
更年期のかかとの痛みは、女性ホルモンの一種であるエストロゲンの減少によって、関節を支える軟骨や筋肉が衰えることが原因です。
歩くときにかかとを使うとズキンと痛み、ジンジンと痛みが持続して歩きにくくなることがあります。
そして、ヒールのある靴では、かかとから始まってアキレス腱周辺まで痛みが広がることもあるでしょう。
これは、足の関節を支えている軟骨や筋肉の衰えにより血液の循環が低下し、炎症が起こりやすくなることで、かかとの痛みが起こると考えられています。
更年期のかかとの痛み|炎症の種類は
更年期女性のかかとの痛みの症状には、いろいろな種類があります。
■ アキレス腱周囲炎
■ 踵骨棘(しょうこつきょく)
足底腱膜炎
足底腱膜炎とは、かかとの骨の下側から土踏まず、そして、指の付け根まで伸びる組織に炎症が生じて痛みが出る症状です。
足底腱膜には歩行の衝撃を収集して和らげる択割があるので、この部分に炎症が生じると、歩くことが苦痛になってくるでしょう。
若い人では、スポーツによる足底腱膜の使い過ぎや長時間の立ち仕事、合わない靴を履き続ける、太り過ぎなどが原因となります。
更年期世代になると、エストロゲンの減少による足の筋力不足や柔軟性の低下で、多くの人が足底腱膜炎を経験しています。
アキレス腱周囲炎
アキレス腱周囲炎とは、アキレス腱を覆うパラテノンと呼ばれる組織に炎症が生じた状態で、アキレス腱に繰り返し負荷がかかると痛みを引き起こす症状です。
足をひねる事故や過度な運動もアキレス腱周辺炎を引き起こしますが、歩いたり階段を上ったりする動作が痛みのトリガーになりやすく、日常生活に影響を及ぼすかもしれません。
炎症に伴い、痛みだけでなく腫れや熱感が現れることもあるので、ズキズキとした痛みが長く続いたり、歩くときに音が鳴る場合は医師に相談しましょう。
踵骨棘(しょうこつきょく)
踵骨棘(しょうこつきょく)とは、足底腱膜炎が慢性化して、かかとの骨に骨棘(こつきょく)と呼ばれるトゲのような突起ができる病気です。
運動量が多いサッカー選手などは20代でなる人もいて、肥満の人や立ち仕事の人、マラソンが趣味の人などにも見られます。
更年期のかかとの痛み|病院へ行く目安は
更年期世代になってかかとの痛みが出てきた場合、痛みの頻度が少なく、生活に支障が無い場合は様子見で大丈夫です。
■ かかとが痛くて歩けない
■ 痛みで靴も履けない
このような場合は、病院で診察を受けてください。
かかとの痛みを放置するリスク
かかとやアキレス腱の痛みが続き、それを放置すると、痛みの感覚から歩くこと自体が怖くなってしまいます。
更年期世代になって歩かなくなると、骨密度が落ちて骨粗鬆症になりやすくなったり、運動量低下で太りやすくなったり、体力が落ちて免疫力も低下するなどのリスクがあります。
更年期のかかとの痛み|病院は何科?
更年期のかかとの痛みで病院にかかる場合は整形外科ですが、すでに更年期障害で婦人科や更年期外来に通院している場合は担当医に相談しましょう。
「足底腱膜炎」「アキレス腱周囲炎」「踵骨棘(しょうこつきょく)」の治療法は、一般的に対処・保存療法で様子を見ます。
■ 痛み止めを飲む
■ 足裏のテーピング
■ 痛い部分をくりぬいたインソールを使う
これらの対処・保存療法は、疾病の原因に対してではなく、ピンポイントの症状を軽減するための治療です。
一時的に苦痛を和らげながら自然治癒能力を高め、かつ治癒を促進する療法なので、痛みがひかない場合は体外衝撃波治療や手術などを受けている人もいます。
更年期のかかとの痛み|根本的な改善法は
更年期世代のかかとの痛みを根本的に改善するには、女性ホルモンと同じ働きをする成分を摂取することです。
更年期のかかとの痛みの原因の多くは、女性ホルモンの一種であるエストロゲンの減少によって、関節を支える軟骨や筋肉が衰えることです。
いわゆる「更年期障害」ですね。
腱や関節を柔軟に保つ働きをしていた「エストロゲン」が減少するので、足の骨の新陳代謝が滞り、関節の柔軟性が失われ、筋肉が衰えてしまったのでしょう。
更年期世代のかかとの痛みは「運動器官系症状」の一種で、「手指の痛み・変形」の原因と同じです。
そのため、更年期障害を解消する根本的な方法として「女性ホルモンと同じ働きをする成分を補充すること」が最も有効なのです。
更年期障害に苦しんでいる人向けサプリ
更年期障害の症状は、かかとの痛みだけでなく、ホットフラッシュや頭痛、うつ状態、頻尿、不眠など種類が多く、症状の重さも人によって違います。
自分に合った改善法で早く解消したいですね。