更年期障害は女性ホルモンの減少が原因
女性ホルモンの分泌が減少すると、更年期障害の症状が出始めます。
とくに、女性ホルモンの一種である「エストロゲン(卵胞ホルモン)」が急激に減ると、更年期障害が重くなったり、複数の症状が一気に出てしまうでしょう。
エストロゲンとは
エストロゲンとは、女性の体をいろいろな面からサポートしている成分です。
思春期から分泌が活発になり、月経をスタートさせたり、女性らしい丸みのある体づくりに関わります。
妊娠や出産に適した20~30歳で安定してきますが、40代後半頃からエストロゲンの分泌は減少していきます。
そのため、多くの女性は40代後半になると、今までと違う体の変化に戸惑うでしょう。
その仕組みを分かりやすく図解説明していきます。
女性の体から女性ホルモンが減少する原因
女性の体からエストロゲンが減少する原因は、体と共に卵巣が衰えることです。
まずは、女性の体をアリの生態に例えてみましょう。
女王アリと卵巣の役割
アリの巣は巨大な組織系統が組まれており、大きな巣には数十億匹ものアリがいることもあるそうです。
巨大国家のような規模なのに、女王アリは巣の中に1体しか存在しません。
その女王アリの仕事は、子どもをたくさん産んで、労働者を増やすことです。
女性の体も巨大な組織系統が組まれており、卵巣からはたくさんの女性ホルモンが分泌されています。
働きアリと女性ホルモンの役割
女王アリが産んだ労働者は、巣の中にエサを運び入れたり、巣の環境を整えたり、ウォーリアーとなって敵から巣を守るなど、さまざまな仕事をします。
女性ホルモンの一種であるエストロゲンは、体のいろいろな働きを調整する重要な物質です。
エストロゲンの役割
■ 体温調節を正常にし、便秘や睡眠障害が起きないように、自律神経を整える
■ 不安やイライラ、うつ症状を抑制させるように、精神を安定させる
■ コラーゲンの生産を促し、肌や髪を美しく保つ
そのほかにも、エネルギーの代謝、血圧、食欲や免疫力などもホルモンの影響を受けています。
女王アリと卵巣がシニアになると
しかし、女王アリだって年をとってシニアになります。
年齢を重ねた女王アリの産卵能力は衰え、産める子供の数が減っていきます。
すると、今まで多くの労働者で運営してきた巣の機能は、労働者不足になって上手く働かなくなり、次第に廃れていきます。
女性が年を重ねると、卵巣もシニアになります。
すると、今まで多くの女性ホルモンで運営してきた体の機能は、労働者不足になって上手く働かなくなり、体に不調があらわれます。
この不調が「更年期障害」なのです。
女性の更年期障害とは
女性の更年期に多く見られる症状は、肩こりや疲れといわれています。
それ以外の症状も更年期には引き起こされやすくなるので、主な症状を見てみましょう。
女性の更年期「身体的症状」
肩こり | 大量の汗をかく |
頭痛 | のぼせ・火照り |
腰痛 | 疲れやすい |
不眠 | 皮膚疾患 |
めまい | 息切れ・動悸 |
耳鳴り | 胃もたれ |
冷え | 便秘 |
女性の更年期「精神的症状」
興奮 | イライラする |
うつ | 意欲の低下 |
不安感 | 気分が沈む |
更年期には、さまざまな症状が組み合わさって出てくることもあり、「これが更年期の症状だ!」といえるものはありません。
主な症状は、女性ホルモンが大きく揺らぎながら低下していくことが原因ですが、性格や環境、病気が起因していることもあります。
女性の更年期障害まとめ|症状別の原因と解消法は?すぐできる対処法
更年期女性の「エストロゲンを増やす」方法は?
エストロゲンが減少する理由は、女性ホルモンを管理している卵巣の老化なので、実際には自力でエストロゲンを増やす事はできません。
更年期に入ると女性ホルモンが増えることはなく、女性ホルモンは年齢と共に減少を続けるのみなのです。
しかし、この「女性ホルモンの減少」に対しての対策は可能です。
重要なのは「女性ホルモンを増やす」という考えではなく、「女性ホルモンをコントロールする」「エストロゲンを補う」という考え方を持つことですね。
更年期女性のエストロゲン補充方法
エストロゲンを補充するには3つの方法があります。
2.漢方薬
3.サプリメント
1.ホルモン補充療法(HRT)
ホルモン補充療法(HRT)とは、その名の通り減少した分のホルモンを補う治療法です。
飲み薬や貼り薬、塗り薬などいくつかのタイプがありますが、医師によっては「不正出血の原因になる」「がんのリスクがある」といって、HRTを避けて漢方やサプリメントをすすめることもあります。
2.漢方薬
漢方薬は動物や植物、鉱石などの「生薬」からできている薬です。
漢方薬は病態やその人の体質に合わせる必要や、同じ病気でも発症してからの経過日数や症状によって用いられる漢方薬が異なることから、その人の状態や症状の原因をある程度絞る必要があります。
そのため、その人に合えば「2,3日後にはピタッと治まった」というケースがありますが、「全然効かない」という人も多くいます。
また、副作用の心配があるため、漢方薬に精通している医師や生薬認定薬剤師を探すのがカギとなるでしょう。
女性更年期の漢方とサプリの比較|症状に対処するための選び方
3.サプリメント
更年期に用いられるサプリは、健康食品に分類される「食品」なので、副作用の心配が少ないのが特徴です。
漢方のように症状の原因を絞る必要が無く、更年期に発症する複合的な痛み・ツラさ・苦しさ全般を軽くして解消してくれるのです。
しかし、対処薬のように「頭痛が無くなった」「痛みがひいた」などの即効性がないため、日常生活に支障をきたす症状なら、医師に相談したほうがいいでしょう。
女性の更年期障害を軽減・解消するならサプリがいい!
女性の更年期障害を全体的に軽減・解消するならサプリが最適です。
更年期障害の根源は「エストロゲンの減少」です。
女性ホルモンが減ると、体を動かす機能に指令が届かなくなり、さまざまな不調が引き起こされます。
→骨粗鬆症や糖尿病、動脈硬化のリスクが高くなる
→ホットフラッシュや便秘、睡眠障害が引き起こされる
→不安やイライラ、うつ症状が深刻になる
→コラーゲンの生産が減少するので、たるみやシワなどが目立つ
これらの症状や状態が1つ1つあらわれるなら、対処は簡単ですが、女性ホルモンが減少すると「ほうれい線が深くなって、常にイライラする」「頭痛とホットフラッシュが起こり、眠れない」など、複数の症状が一気に襲ってきます。
そのため、エストロゲンと同じ働きをする成分で体を運営していくと、更年期障害が軽減・解消されていくのです。
更年期女性が活用しているサプリの種類
更年期障害を抱えている人が摂取しているサプリメントの中で、エストロゲンと同じ働きをする代表的なサプリメントが「エクオール」「プラセンタ」「ローヤルゼリー」です。
3種類とも更年期障害の軽減・解消が望めますが、それぞれ特徴があります。
更年期障害を軽減・解消するサプリの特徴
エクオール
エクオールは大豆イソフラボンからつくられた成分で、女性ホルモン成分に最も近く、婦人科医がすすめるサプリNO.1になっている成分です。
重い更年期障害を抱えている人が多く摂取しており、アンケートでは「更年期症状を感じなくなった」と答えている人も多いので、「更年期に飲みたいサプリメントNO.1」と言えます。
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ローヤルゼリー
ローヤルゼリーに含まれるデセン酸は、エストロゲン様作用を持ち、人間の体内では作り出せない9種類の必須アミノ酸が含まれているので、更年期障害だけでなく加齢に伴う女性の悩みにも寄り添える成分です。
疲れやすい人や筋力の低下、不安障害に心当たりがある人は、ローヤルゼリーが改善の鍵となるでしょう。
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プラセンタ
プランセンタとはいわゆる「胎盤」を指し、赤ちゃんが成長するのに必要なエネルギーがギュッと詰まった栄養の宝庫です。
本来あるべき状態に戻そうとする力(復調作用)があることから、更年期治療にプラセンタ注射を用いる専門医もいます。
エストロゲン作用と共に、血行促進作用や抗酸化作用、線維芽細胞増殖作用に優れていることから、シミやクマ、むくみなどを改善して、肌のハリや弾力を取り戻す効果も期待できます。
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