男性の更年期障害はストレスで悪化する!自分時間を確保せよ

更年期

男性はストレスがたまりやすい

男性はストレスがたまりやすく発散させるのが下手なので、うっぷんを抱え込んでしまう傾向があります。

逆に女性は、今起こったイヤな出来事を「ちょっと聞いてよ!」とすぐに言語化できるので、些細なストレスならパッと解消することが可能なんです。

また、女性は「自分はストレスを受けている」と気付くのも早いので、ショッピングやカラオケなどの行動によって意識的に解消するため、ストレスをため込むことも少なくすみます。

しかし、男性はストレスを言語化する前に感覚で受け止めてしまうため、「なんとなく疲れた」「イヤな気持ちだけが残る」「もやもやするけど何故か分からない」というストレス期間が長く続いてしまうんです。

それは、個人の性格によっても変わってきますが、ストレスの受け止め方が性別によって違っているからかもしれません。

男女で脳の仕組みが違うから

脳は左脳と右脳で役割が分かれており、その強さによって性格が違ってくるといわれています。

左脳「デジタル脳」

読みや書き、話す、計算などの言語・文字認識、計算、論理的思考を担当する脳

左脳が強い人 分析的で論理に優れ、言語力や計算能力が高い
左脳派の性格 真面目 / 几帳面 / 努力家

脳「イメージ脳」

図形や映像の認識、イメージの記憶、直感やひらめきを担当する脳

右脳が強い人 感覚的で直感能力に優れ、総合判断力が高い
右脳派の性格 楽天家 / マイペース / 自分が好き

 

一般的に、男性は左右の脳を繋ぐ脳梁という神経線維の束が女性より細いので、左右に分かれた脳の連携が悪い傾向があるといわれています。

つまり、直前に受けたストレスが左脳に伝わるのが遅く、右脳でストップしてしまうため、左脳で論理的に処理できなくしまうんです。

そのためストレスを直感的に受け止めたまま、ためてしまうことが多くなり、精神的に疲れてしまうことも多くなります。

 

男性の更年期障害はストレスで悪化する!

更年期の原因はホルモンの減少による自律神経の乱れです。

ホルモンを減少させる要因は「加齢」が大きいといわれていますが、その加齢減少を加速させているのがストレスなんです。

 

私たちの体はストレスを受けると、ストレスンに対抗する「β-エンドルフィン」や「ノルアドレナリン」、「コルチゾール」などの成分が分泌されます。

これらは、ストレス状態から体を守るために欠かせない働きを行っていますが、過剰に分泌されることにより免疫の働きを抑制する作用をもたらすのです。

同時に、男性ホルモンをつくる作業が後回しになってしまうため、男性ホルモンの低下を招きます。

 

男性ホルモンの低下は更年期障害を発症させる原因となり、男性機能の低下、うつ状態、下痢や便秘、ホットフラッシュを悪化させ、五十肩などの老化現象も加速させてしまうのです。

50代男性の更年期障害はストレスが引き金に

今まで気にならなかった些細なことでも、更年期になると過度なストレスになります。

過剰なストレスはホルモンの分泌を減少させるため、自律神経のバランスを乱して、体や心に大きな負担を与えます。

そう聞くと、ストレスは嫌なことやツライことを連想する人が多いでしょう。

しかし、ストレスの原因には嬉しいことや楽しいことも含まれているのです。

ストレスとは

そもそもストレスとは、外部から刺激を受けたときに生じる緊張状態のこといいます。

具体的にいうと、以下のようなものが外部刺激=ストレスとなるのです。

ネガティブなストレス

 ■ 騒音や嫌な天候などの環境的要因
 ■ 病気や睡眠不足などの身体的要因
 ■ 不安や悩みなどの心理的な要因
 ■ 人間関係や仕事の不満などの社会的要因

ポジティブなストレス

■ 広い部屋へ引っ越した、騒音源が無くなったなどの環境的要因
■ 病気からの快復や怪我の治癒などの身体的要因
■ 進学や就職、昇進、結婚、出産などの社会的要因
■ プレゼンの成功、欲しいものを手に入れたなどの心理的な要因

つまり、自分の周りで起こるさまざまな「変化」や「刺激」が、ストレスの原因になるのです。

 

ストレスを感じやすい人の特徴

年代や性別、環境にもよりますが、ストレスの感じ方は性格によって大きく左右します。

しかし、50代になると「性格を変える」のは難しく、逆にそのことがストレスになってしまいます。

そのため「自分はストレスを感じやすい性格なんだ」という気付きが大切です。

ストレスを感じやすい性格

完璧主義 自己主張が苦手
負けず嫌い ストレス解消法が無い
せっかち まわりの目が気になる心配性
マイナス思考 社会性が乏しく友達がいない
感受性が強い 我慢することが苦手

自分のストレスサインを知る

ストレスをためると、体調を崩したり気持ちが不安定になったりということは誰でも経験します。

ため息ばかりついていたり、まっすぐ家に帰りたくないとき、ツラくて食欲がない、気持ちがザワついて眠れない夜を過ごすこともあるでしょう。

この状態は自分の心からのストレスサインです。

こうしたストレスサインが出ているからといって心の病気というわけではありませんが、今までと同じ生活を送っていると、心が悲鳴を上げてくるかもしれません。

自分なりのストレスへの対処が必要になってきます。

 

ストレスを解消して男性の更年期を緩和する

ストレスの解消方法はひとそれぞれ

ボーっとできる自分時間を持つ
睡眠をとる 美味しいものを食べる
旅行 スポーツ観戦
運動 ドライブ
読書 映画鑑賞
釣り カラオケ
買い物
温泉/サウナ

私がこの中で一番大切だと思うストレス解消は「ボーっとできる自分時間を持つ」です。

いろいろなストレス解消法がありますが、一番大切なのは、趣味や楽しいことをする時間を作るということですね。

ストレス解消は自分の時間を持つことから

思い切って有給を取る

会社の風潮や仕事内容によって有給休暇を取得しにくい人もいるでしょう。

しかし、ストレスを解消できないままでいると、体調に変化が出るかもしれません。

学生時代の後輩の結婚式や親戚の集まりなど、バレにくく「どうしても参加しなくてはならない」といった言い訳を用意して自分時間を作ってみてはどうでしょうか。

自分の時間を確保して、好きなことを楽しみ、ストレス解消をしてください。

セカンドハウスを用意する

お金に余裕があれば賃貸アパートを用意して、自分だけの空間を持つものいいでしょう。

■ 好きなプラモデル造りに没頭する
■ コレクションを陳列して眺める
■ 読書やDVD鑑賞などを楽しむ
■ ゲームの経験値を上げる

など、好きなことができる空間を手に入れることも大切です。

ビジネスホテルで過ごす

賃貸アパートなどの契約が難しければ、緊急避難的にビジネスホテルを利用するのもおすすめです。

ボーっとしたり、ゴロゴロしたり、眠ったりと好きなだけまったりした時間を過ごせます。

デュアルライフを考える

デュアルライフとは、いわゆる「2拠点移住」「週末移住」といわれるものです。

デュアルライフが旅行と違うのは「生活の拠点である住居を2つ以上持って、どちらでも生活をすること」を前提としている点です。

国土交通省では「二地域居住」とよび、都市住民が農山漁村などの地域にも同時に生活拠点を持つ様式を指しています。

「平日は東京で仕事をして、土日は田舎で過ごす」「一週間の夏休みは自然に触れる」など、目標を持って仕事に打ち込むこともできるでしょう。

 

 

入浴や音楽鑑賞、ドライブや釣りなどの趣味、友人や家族とのおしゃべりでストレス解消をしてリフレッシュして男性の更年期をのりきりましょう。