更年期になって関節痛を感じたら何科を受診?病気の種類と解消法

女性の更年期

関節痛には「急性」と「慢性」があります。

急性の関節痛とは、風邪を引いたときなどに出る関節の痛み。

一般的には風邪が治れば関節痛は和らぎます。

 

悩ましいのが、慢性の関節痛です。

加齢により関節の軟骨が擦り減るなどの関節痛は、毎日のように痛みを感じます。

今回は「慢性の関節痛」に焦点をあててみましょう。

 

更年期になって関節痛を感じたら何科を受診?

更年期になって関節に違和感やしびれ、痛みを感じたら、その原因によって受診する科が変わってきます。

 

更年期障害の症状によって関節痛が出ている場合

男性:更年期外来・泌尿器科

女性:更年期外来・婦人科

 

関節リウマチや変形性関節症などによって関節痛が出ている場合

リウマチ科・内分泌内科・整形外科

 

まずは、関節が痛む病気を見てみましょう。

 

更年期に起こりやすい関節痛:種類

関節は身体を動かすための組織なので、日常生活を送っているだけでも機械的な刺激を受けることが多く、炎症(関節炎)を起こしやすい部位です。

 

関節炎が起こると関節痛を感じますが、その関節痛を感じ始める世代は更年期世代が最も多いといえるでしょう。

 

更年期世代で関節痛を覚える人が多い理由は、加齢や尿酸値の上昇、感染、けが、アレルギー、代謝異常などいろいろ考えられます。

 

更年期障害による関節痛

病 院
男性 更年期外来 ・ 泌尿器科
女性 更年期外来 ・ 婦人科

ホルモンバランスの乱れによる関節の痛みは、更年期に最も多く見られる関節痛で、更年期世代の半数以上が大なり小なりの関節痛を感じていると報告されています。

 

尿酸値の上昇が原因の関節痛:痛風

病 院
内科 ・ 痛風外来

痛風は男性に多い病気で、ある日突然、足の親指などの関節が腫れて激痛におそわれる病気です。

 

尿酸は血液中に溶け込んでいますが、量が増えると溶け切らない過剰な尿酸が結晶化して関節に溜まります。

その状態で関節を動かすと、尿酸塩結晶の一部が関節液中に剥がれ落ち、それを敵と見なして白血球が集まってきます。

白血球が攻撃を始めた時に、炎症を起こす物質が出て、足の親指や足首、足の甲などが痛みに襲われるのです。

 

風が吹いても痛いということで「痛風」と呼ばれています。

 

関節に細菌が入り込んで感染し炎症を起こす:化膿性関節炎

病 院
整形外科

化膿性関節炎は関節内に細菌が侵入し化膿してしまう病気で、関節の表面にある関節軟骨が破壊され、重篤な関節破壊の恐れがあります。

 

関節内にこれらの細菌が侵入する経路は、けがや手術、関節内注射などにより関節内に細菌が直接侵入する場合や、肺炎や尿路感染など他の感染巣から病原菌が血流によって関節内に運ばれる血行性が考えられます。

 

免疫の異常によって関節に炎症が起こる:関節リウマチ

病 院
整形外科 ・ リウマチ科 ・ 膠原病科

関節リウマチは免疫の異常により関節に炎症が起こり、関節の痛みや腫れが生じる病気で、進行すると関節の変形や機能障害のリスクが上がります。

腫れや激しい痛みを伴い、関節を動かさなくても痛みが生じ、左右の関節で同時に症状が生じやすいのが特徴です。

 

原因は未だ不明ですが、遺伝的要因や喫煙、歯周病などの環境要因の関与が指摘されています。

 

主な症状は

・朝起きてすぐは手が開きにくいが、30分程度で消える

・関節に痛みが生じたり、熱をもって腫れたりする

・37℃台の微熱や、倦怠感、食欲不振が続く

などがあります。

 

軟骨の摩耗で関節に炎症が起こる:変形性関節症

病 院
整形外科

変形性関節症は、関節のクッションである軟骨がすり減って、痛みや変形が生じる病気です。

 

体のあらゆる部位に発生しますが、手に違和感がでる変形性関節症は圧倒的に数が多く、70歳以上の方にほぼ100%発生していたとする研究もあります。

 

特に日本人に多い病気で、1~2年我慢すれば自然に痛みは治まることもあります。

しかし、骨が出っ張ってしまった場合は見た目で分かるので、人前で手を出しづらくなるでしょう。

 

ヒザに起きた場合は、座ったり、しゃがんだり、普通に歩くのも困難になるケースもあり、行動範囲が狭まり、日常生活にも支障が出てきます。

 

悪化すると、変形した骨を手術で取り除くこともあるので注意が必要です。

 

更年期の関節痛にアプローチする2つの方法

更年期の関節痛を和らげるには、運動不足やストレスの解消なども有効ですが、病院での治療も大切です。

 

加えて、更年期世代になったら、ホルモンバランスの乱れや軟骨のすり減りにも注意しなければなりません。

 

ホルモンバランスの乱れ

ホルモンバランスの乱れによる関節痛は、更年期対策サプリを摂取して解消しましょう。

 

更年期障害の症状は、ホルモンがサポートしていた体の組織が、上手く機能できなくなることが原因です。

関節痛もホルモンの助けが無くなったため、発症することが多くなります。

 

更年期になってホルモンバランスが乱れると、骨密度が低下し、組織の柔軟性も失われ、関節内の水分減少や軟骨のすり減りが修復されにくくなります。

 

男性ホルモン(テストステロン)や女性ホルモン(エストロゲン)には、筋肉や骨格の成長を促進し、腱などの柔軟性を保ち、血液の循環を促してきました。

 

しかし、ホルモンの分泌が少なくなると筋肉や骨格をサポートする力も衰えるため、関節をはじめ、骨自体も弱くなります。

 

このように、ホルモンバランスの乱れは関節に与える影響は大きく、予防・対処することが大切です。

 

男性のテストステロン、女性のエストロゲンは更年期世代に減少し、自分の体内で増やすことはできません。

 

そのため、多くの医師はサプリや漢方薬、ホルモン補充療法で、症状の緩和を試みます。

 

関節痛の症状のほかに、睡眠障害やホットフラッシュ、うつ状態などの更年期障害があるなら、症状が出る前から更年期対策サプリなどを摂取するのが望ましいといえます。

 

⇒男性の更年期対処サプリ:亜鉛

 

⇒女性の更年期対処サプリ:エクオール

 

加齢

加齢による関節痛の主な原因は「軟骨のすり減り」なので、軟骨をサポートするサプリで関節の痛みを軽減させていきましょう。

 

加齢による関節痛の代表は、肩こりやヒザ、腰の痛みです。

 

肩こりや五十肩は、筋肉に起こる異常が原因になることが多く、運動不足や長い時間同じ姿勢でいることなどによって肩周辺の筋肉の血行が悪くなり、こりや痛みとなって現れます。

 

また、ヒザや腰の痛みは、日々の生活の中で軟骨がすり減り、軟骨というクッションなしに骨が直接当たるようになって痛みを発することが多いのです。

 

関節にある軟骨は、病気やケガ、加齢などによってすり減り、一度失われると再生することはありません。

だからこそ、ドラッグストアでは「コンドロイチン」や「グルコサミン」などの関節痛対策サプリが並んでいるのです。

しかし、更年期世代には、軟骨のもとがダイレクトに摂取できるサプリが効果的です。

 

プロテオグリカンや軟骨を丸ごと使ったサプリをおすすめします。

 

関節痛サプリランキング!更年期世代は軟骨成分を丸ごと摂取が効率よし
更年期に効果の出やすい、関節痛対処サプリを紹介します!更年期世代の関節痛はホルモンバランスの乱れからくる「軟骨のすり減り」が原因なので、軟骨成分をサプリで補うことが関節痛対策・予防になります。ここでは、更年期世代が選びたい関節痛対策サプリをランキング形式で紹介。さまざまな成分の解説もご覧ください。

 

経年によって軟骨がすり減る年代と、ホルモン分泌が減少する年代がほぼイコールなので、更年期世代は関節痛に悩む人が多くなります。

予防・対処できるものもあるので、自分に合った方法で解消しましょう。