男性の更年期障害を食事で予防!食生活を改善して快適に過ごす

更年期

食生活を変えて男性の更年期を緩和する

男性の更年期といえば、50代以降の年代。

この年代は飲みの席などで病気自慢が始まる年代ですが、高血圧や糖尿病といった生活習慣病を発症しやすい時期でもあるので、食生活はキチンと見直しましょう。

 

羊肉はテストステロンを上げる

テストステロンを増やすには、タンパク質をしっかり食べてカルニチンを摂取することが基本です。

なかでもテストステロンを上げる効果が高いのは羊肉。

羊肉にはカルニチンという成分が多く含まれており、カルニチンにはテストステロンを高く維持する効果があるといわれています。

L-カルニチン

カルニチンのなかでも自然界に存在していて、生物学的に活性作用があるのがL-カルニチンです。

L-カルニチンはビタミンB群に関連する動物性食品の必須成分で、主に肉類に含まれており、エネルギー生成や脂肪代謝、体重調整、脳の健康などに欠かせない役割を果たしています。

L-カルニチンを多く含む食材

□ 羊肉(マトン・ラム)
□ 牛肉
□ マグロ
□ カツオ
□ 赤貝など

 

山芋はDHEAを上げる

DHEA(デヒドロエピアンドロステロン)とは「マザーホルモン」「若返りホルモン」ともよばれる、テストステロンの源です。

免疫力を高める 炎症を抑えたり腫瘍を予防する
動脈硬化の予防 インスリンの働きを助け、糖尿病を予防する
脂質異常症の予防 筋力を維持し、代謝を高めて体脂肪を減らす
不妊症の改善 ストレスを緩和し、意欲を向上させる
性的欲求を高める アルツハイマー病の予防・改善

男性の更年期障害対策として用いられる漢方薬でも「DHEAの上昇は更年期障害の症状を和らげる効果がある」とされており、ムチンが大量に含まれているとろろはDHEAの上昇補助に効率的な食材です。

 

亜鉛はテストステロンの生成を補助する

テストステロンの生成を補助するのが「亜鉛」です。

ミネラルのひとつである亜鉛は、不足すると精巣や前立腺の働きが悪くなって、疲れやすくなったり回復力に影響します。

さらに酵素が機能しなくなるので、免疫不全や肌荒れ、味覚障害、精子が減少する可能性があるので生殖機能の低下など、さまざまな悩みが生まれてくるでしょう。

 

しかし亜鉛は体内吸収が悪く、体外へ排出されやすいため、栄養素として摂取しにくいという面もあります。

食品からの吸収率は30%程度と低く、ファーストフードやコンビニ弁当などで使われている化学調味料には、亜鉛の吸収を阻害するものもあるのです。

亜鉛を多く含む食品

□ 牡蠣
□ 魚介類
□ 海藻類
□ ナッツ類
□ レバーなど

亜鉛不足になるのはしょうがないことなので、更年期には食べ物からの摂取だけにこだわないで、サプリメントからの摂取も検討してください。

 

ネギは精巣を老けさせない

テストステロンを作る精巣は活性酸素に弱い臓器なので、抗酸化作用の強い食品を摂取することも必要です。

抗酸化作用のある栄養素は、ポリフェノール類、ビタミンCやビタミンE、ミネラル類、美容効果で話題のカロテノイドなどがあげられます。

抗酸化作用のある食材

ビタミンC
 ■ 緑黄色野菜/パプリカ・パセリ・ブロッコリー・青菜類
 ■ 果物/キウイフルーツ・いちご・かんきつ類
ビタミンE
 ■ 植物油/ひまわり油・やし油・べに花油など
 ■ 種実類/ごま・アーモンド・ピーナッツなど
ポリフェノール類
 ■ プルーン・りんご・赤ワイン・コーヒー・緑茶・紅茶など
ミネラル類
 ■ 海藻類/わかめ・のり・昆布など
 ■ 魚介類/桜えび・うるめいわしなど
 ■ 納豆・玉子など
カロテノイド
 ■ パプリカ・トマト・ホウレンソウ・ミカンなどの緑黄色野菜やフルーツの黄色が濃い食材

とくに、タマネギとニンニクに含まれる含有化合物はテストステロンを上げる効果もあるので、積極的に摂り入れてください。

 

男性の更年期に食べたいメニュー

ジンギスカン

 ジンギスカンで使われる羊肉にはL-カルニチンがたくさん含まれているので、テストステロンの値を高く維持することが期待できるメニューです。

 さらに、脂肪の燃焼によるエネルギー生成に欠かせない栄養素でもあるため、生活習慣病の予防や疲労回復効果、アンチエイジング効果も優れています。

豚キムチ

ビタミンB1が多く含まれる豚肉は、更年期のストレスを和らげ、自律神経の働きを維持する働きを持っています。

この豚肉と、免疫力を高める効果が期待できるキムチを一緒に摂れば、更年期に発症する障害を緩和することが出来るでしょう。

レバニラ炒め

レバーは亜鉛を摂取できる食材です。

タンパク質を多く含むニラと一緒に摂ることで、テストステロンを増強する効果が期待できます。

玉ねぎをたくさん使ったサラダ

 抗酸化作用の強い玉ねぎは精巣を若々しく保つ効果が期待できるので、カロテノイドを含むトマトやビタミンCを摂取できる緑黄色野菜と一緒に食べましょう。

 血液サラサラの効果や生活習慣病の予防にも効果的なメニューです。

ニンニクを添えたハンバーグ

ニンニクは男性の精巣を発達させる力を持つセレンが含まれているため、男性ホルモンを強化してくれる食材です。

良質なたんぱく源である牛肉や豚肉と一緒に摂ると、必須アミノ酸の力でホルモンバランスを整えられます。

山芋の梅肉和え

山芋は加熱しなくても食べられるため、男性ホルモンの分泌を促すムチンがしっかり取れる食材です。

ムチンには、粘膜を介した感染症を予防する作用や胃腸の粘膜保護作用があるため、更年期には積極的に摂取したい栄養素といえるでしょう。

 

ほかにも……

 □カツオのたたき

 □温泉卵

 □アボカド入り納豆

 □カキフライ

といったメニューも効果的なので、バランスを調整しながら食生活を整えてください。