【更年期女性】免疫力をアップさせながら更年期障害を解消する

女性の更年期

免疫とは自己防衛システム

免疫とは、外から侵入した細菌やウイルス、体内で発生したガン細胞などを常に監視して撃退する自己防衛システムを指します。

 

今までは風邪や冬・春などに流行するインフルエンザなどの感染症をはじめ、歯周病やガン予防として注目されてきた免疫ですが、最近では新型コロナウイルス対策としても話題になってきています。

 

というのも、感染力が強く変化した新型コロナウイルスが発見され、「新型コロナウイルスに罹患しないように気を付ける」という意識から「新型コロナウイルスに罹患しても症状を軽く抑える」という方向へシフトしてきたためです。

 

その「新型コロナウイルスに罹患しても症状を軽く抑える」方法の一つとして、免疫力をアップさせるという手段があります。

 

免疫力と感染症|新型コロナウイルス

新型コロナウイルスとは、侵入してくるウイルスによる感染症です。

 

感染リスクを減らすために、手洗いやうがい、消毒、人込みを避けるなどの対策が呼びかけられていますが、日常生活を送るうえで完璧にウイルスを避けることは難しいでしょう。

新型コロナウイルスはとても小さく、臭い・味・色・音も発しないので、存在を確認することが困難な厄介者。

そして新型コロナウイルスには有効な治療薬も存在しないので、とても恐ろしい存在となっています。

 

しかし、ウイルスが侵入したとたんに感染症になるわけではなく、私たちの体内にある免疫細胞が退治しきれなかったウイルスが感染して恐ろしい症状を引き起こすので、免疫細胞を強化すること、すなわち「免疫力を上げる」ことが新型コロナウイルスを始めとした感染症対策には必須となるのです。

 

更年期女性は免疫力がとても低下している

一般的に45~55歳の間の女性は「更年期」とよばれます。

更年期とは、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が急激に減少する時期で、ホルモンのバランスが崩れることにより心身にさまざまな不調があらわれる世代です。

体に変化が起きる更年期時期は、とうぜん免疫力にも変化が起きます。

 

免疫システムは15歳までに出来上がって、20歳を超えると免疫力は徐々に低下していき、40代でピーク時の50%、70代では10%台まで低下するといわれています。

更年期になると加齢による免疫力の低下に加え、更年期障害によるストレスや自律神経の乱れによる睡眠不足、さまざまな更年期症状も免疫力を低下させる要因になるので、感染症に罹患しやすくなる時期といえるでしょう。

 

つまり、更年期女性は免疫力がとても低下しており、「感染症リスクを負いやすくなっている状態」と言えるわけです。

 

免疫力をアップさせるには腸内環境を整える

体内の免疫細胞は約50~70%が腸内に存在するといわれています。

 

そのため、腸内環境を整えるということは、多くの免疫細胞が過ごしやすい快適な住居で体力を回復できるということになります。

 

腸内環境を整えるポイントは「善玉菌の割合を多く保つ」ことです。

善玉菌と悪玉菌は常に腸の中で戦っていますが、現代人は動物性たんぱく質や脂質の多い食事に偏りがちなので悪玉菌が優勢になりやすい状態になっており、意識して善玉菌が優勢の状態に導いてあげる必要があります。

 

善玉菌を助けるには

腸内環境を整えるには、発酵食品などの善玉菌を含むものを摂って善玉菌を増やすことが有効です。

 

さらに、善玉菌のエサとなる食物繊維やオリゴ糖を合わせて摂ることで、より効果を実感しやすくなるでしょう。

 

善玉菌を増やす発酵食品

ヨーグルト・ぬか漬け・納豆・キムチ・味噌・チーズなど

 

善玉菌のエサ「食物繊維」

納豆などの豆類・海藻・きのこ類・果物・いも類・野菜類(ごぼう、にんじん、芽キャベツ、おくら、ブロッコリー、ほうれん草)

 

善玉菌のエサ「オリゴ糖」

納豆などの豆類・果物・野菜類(玉ねぎ、ごぼう、ねぎ、にんにく、アスパラガス)

 

女性の免疫力アップ・更年期障害緩和法

ここで注目したいのが、「善玉菌を増やす」ことと「善玉菌のエサ」の両方に該当する納豆の存在です。

納豆は、更年期障害を緩和する女性ホルモン様成分(エクオール)としても知られていて、更年期女性はすすんで食べたい食品といわれています。

 

更年期女性を対象にした研究では、エクオールを1日あたり10mg程の摂取で更年期障害が緩和・解消されることが確認されています。

これは、納豆に換算すると1パック、豆腐なら2/3丁(200g)を食べればいいことになりますが、エクオールが体内に留まるのは1~2日なので毎日の摂取が必要です。

 

ただし、これは大豆食品からエクオールをつくれる人の場合です。

女性の75%、つまり3人に1人は大豆食品を体内でエクオールに変換する腸内細菌を持っていないため、免疫力アップや更年期障害を緩和・解消したいならエクオールを直接摂取できるサプリメントを活用するのが効率的です。

 

 

 

免疫力をアップさせながら更年期障害を解消する

新型コロナウイルスが終息していない今、罹患しないことが最も重要ですが、罹患しても症状を軽く・早く治すこと大切です。

 

自分の免疫細胞をパワーアップさせて「感染症にかからない」「罹患しても症状を軽く」「罹患したら早く治す」この3つが叶えられる体になりましょう。