料理初心者は100均のフライパンを買ってはいけない!
100均にはいろいろなサイズのフライパンがありますが、料理初心者には向きません。
料理初心者は火加減の調節が苦手な方が多く、料理を焦がしてしまいがちですよね。
中火で調理したと思っていても実際は強火になっていることがあるので、外は焦げて中身は生なんて料理が出来上がってしまいます。
これは、火加減の問題だけではなく、調理器具の選び方も間違っているのかもしれません。
100均のフライパンを買ってはいけない理由
寿命が短いから
100均のフライパンは、コーティングの中でも一番寿命が短い「フッ素樹脂コーティング」です。
フライパン自体は高くても200円~とリーズナブルですが、やっぱり長く使うことを考えると、最初からしっかりしたものを選んだ方がお得です。
フライパンが薄く均一に火が通らないから
フライパンに厚みがないと、食材の火の通りにムラが出来てしまいます。
火が当たっている部分はしっかり焼けているのに、火が当たっていない部分には熱が伝わらないなんてことがおこるんです。
フライパン自体に厚みがあり、熱伝導率に優れたものを使うと調理も手早く済むので省エネにつながります。
100均ダイソーのフライパンの種類
26cm/400円+税 | 22cm/400円+税 |
20cm/300円+税 | 14cm/200円+税 |
コチラのフライパンは、すべてフッ素樹脂コーティングがしてあり、ガスコンロやハロゲンヒーターなどで使えますがIHでは使えません。
一見、「フッ素樹脂コーティングがしてあるから焦げない」と思ってしまいますが、フライパンのコーティングには種類と層の違いがあります。
フライパンのコーティングの種類
フライパンのコーティングは、一般的に4種類あります。
2.マーブルコーティング
3.ダイヤモンドコーティング
4.セラミックコーティング
1.フッ素樹脂コーティング
テフロン加工ともよばれる「フッ素樹脂コーティング」とは、蛍石という珍しい石からできた原料を使って、熱に強く・滑りやすく・くっつきにくくする加工を施したものです。
鉄のフライパンよりは食材を焦げにくく調理できますが、フッ素樹脂コーティングは金属のフライ返しで傷つき、空焚きをすると有毒ガスが発生したり加工が剥がれたりします。
そのため、コーティングの中でも一番寿命が短いとされています。
アメリカのデュポン社が登録商標をしている「フッ素樹脂コーティング」を「テフロン加工」といいます。
デュポン社のプランケット博士が1938年に四フッ化エチレン(TFE)ガスの実験をしているときに偶然発見したのがフッ素樹脂です。
フッ素樹脂は耐熱性や耐薬品性、耐摩耗性、非粘着性、絶縁性、耐候性など、多くの優れた特徴があるのでいろいろな分野で使われており、フライパンに使われている加工もその一つとなります。
2.マーブルコーティング
マーブルコートとも表記される「マーブルコーティング」は、フッ素樹脂に大理石(マーブル)の粉を混ぜたもので加工をして、フライパンを扱いやすくするコーティングです。
硬い大理石でコーティングされたフライパンは、フッ素樹脂コーティングより金属に強く熱にも耐えるため耐久性が高くなります。
3.ダイヤモンドコーティング
ダイヤモンドコートともいわれる「ダイヤモンドコーティング」は、フッ素樹脂にダイヤモンドの粒子を混ぜたもので加工をして、フライパンを扱いやすくするコーティングです。
マーブルコーティングと同様に、フッ素樹脂コーティングより金属に強く熱にも耐えるため耐久性が高くなります。
マーブルとダイヤモンドどっちが強い?
強度だけで見るとダイヤモンドコーティングの方が圧倒的に頑丈ですが、実際にはフライパン自体の厚さや加工した回数によってフライパンの寿命は違ってきます。
一般的にフッ素樹脂コーティングのプライパンの寿命は半年~1年、マーブルやダイヤモンドコーティングのフライパンの寿命は2~3年といわれており、使い方によっても変わってくるでしょう。
4.セラミックコーティング
セラミックコーティングとは、セラミック(粘土を焼き固めたもの=陶器)で加工されたフライパンのことです。
フッ素樹脂コーティングと並んで「フライパンの2大加工」と人気のコーティングで、表面が白色をしている「映えるフライパン」としても知名度が高くなっています。
遠赤外線効果もあることから素材を活かした料理ができ、劣化しづらいので長く使えることでも知られています。
しかし、必ず油を引いて使わないといけないことや強火が使えないことから「料理を選ぶ」フライパンといってもいいでしょう。
料理初心者が最初に使うフライパンとしてはおすすめしません。
100均のフライパンはリーズナブルなので、BBQやキャンプに使う調理アイテムとしてはいいかもしれません。
しかし日常的に使うと、焦げ付きや焼きムラなどになり、ストレスがたまる調理アイテムになってしまいます。
料理初心者でもフライパンや鍋は、しっかりしたものを選びましょう。