男性特有の更年期症状|「運動器官系症状」の原因と対処法
更年期の男性に多い「肩こり・腰痛」症状
肩や首、腰などが痛んだりだるくなったり、こわばったりする症状は若いときから経験する人もいますが、中高年になると発症頻度が高くなります。
■ 首が痛くなり吐き気が伴う
■ 腰の筋肉が張っている
■ 服を着ようとしたときに腰が痛くなった
更年期の男性にみえる「肩こり・腰痛」原因
更年期に限らず肩こりや腰痛は、筋肉がかたくなって血行が悪くなり、疲労物質が排出されずに筋肉の中に溜まることで起こります。
また、肩の関節をつくっている骨や軟骨や靭帯、腱などが硬くなって、その部分の組織が炎症を起こして痛くなる場合もあるでしょう。
更年期男性の「肩こり・腰痛」への対処法
□ サウナや入浴で体を温めて血のめぐりをよくする
□ 痛みが増す前にストレッチで体をほぐす
運動不足で肩や腰を動かすことが少ない場合や、寒い季節だったりすると肩の血液の流れが悪くなることがあるので、日頃から体を動かしておくことが大切です。
炎症以外で痛みを感じたら、その部分を無理に動かそうとはしないで、入浴やシップなどで温めるのがいいでしょう。
更年期の男性に多い「関節痛」症状
更年期になると、ひざや腕の関節、背中などに痛みを感じたり、急にピキーンとはじけるような感触があったりと違和感が出てきます。
■ 関節や背中の痛みが引かない
■ ひじが痛みで伸びない
■ 服のボタンが外しにくい
更年期の男性にみえる「関節痛」原因
更年期の関節痛や背中の痛みの原因は、男性ホルモンの減少による筋肉の減少や、加齢による軟骨の衰えです。
関節痛は、肥満気味の人や運動不足の人、O脚ぎみの人がなりやすいといわれており、関節の軟骨は欠けたり、すり減ったりすると元に戻らないため注意が必要です。
更年期男性の「関節痛」への対処法
□ 肥満気味の人は体重を減らす
□ ひざや腕、ひじなどの関節、背中を冷やさない
更年期の男性に多い「しびれ」症状
テストステロンの減少により自律神経が乱れると、血行が悪くなるため手や足などの末端部分がしびれることがあります。
■ 何もしていないのにピリピリする
■ 指に力が入りづらくなる
更年期の男性にみえる「しびれ」原因
男性ホルモンのテストステロンが減少すると、血行が悪くなって肌へ栄養が行きにくくなります。
その結果、皮膚細胞の生まれ変わりが遅くなったり、皮膚自体が薄くなったり、過敏になったりするのがしびれの原因です。
更年期男性の「しびれ」への対処法
□ 乾燥している場合は保湿剤を塗る
□ 体全体の血行を良くするため体を温めたり、ストレッチを行う
まずは、血行を改善することが手足のしびれを解消する早道です。
日常生活では、自律神経を整えるサプリメントを飲んだり、軽いストレッチを継続しましょう。
そして、しびれを感じたときは入浴などで温まり、血のめぐりを改善させてください。
男性が更年期に入って「運動器官系症状」に気付くとき
とくに、更年期に入った男性の肩こりや腰痛、関節痛は体を動かさなくなったのに、思い出したように動かしたときに感じることが多いようです。
■ 久しぶりに草野球に誘われた
■ 体に良いと言われ、ストレッチをしてみた
というタイミングで「腰がおかしくなった」「肩が上がらないことに気付いた」という声をよく聞きます。
さらに「体を動かし始めたら、しびれを感じるようになった」という人も多いでしょう。
これらは「昔と同じように体は動く」と思っている人によくある現象です。
日頃から体を動かしていない人は、関節にある軟骨はすり減って、それを支えていた筋肉も落ち、血行が悪くなって血管が収縮しています。
このような人が無理に体を動かすと、痛みやしびれを感じることがあるんです。
男性の更年期に多い「運動器官系症状」の改善法は
サプリメント・漢方で男性の更年期をケア
更年期の障害「運動器官系の症状」には、グルコサミンやコンドロイチンのサプリメントが有効です。
関節痛は軟骨の劣化によって引き起こされるため、軟骨成分である、グルコサミンを効率的に補給することが有効とされています。
軟骨は、体重圧と運動による摩擦から骨を保護する機能があり、水分をたっぷりと含んだスポンジのようなものです
いわば、骨と骨を結ぶクッションの役割ですね。
軟骨はコンドロイチンやヒアルロン酸といった、グルコサミンを主成分とする多糖類と、コラーゲンのタンパク繊維で構成されているので、それらの成分を補充してあげることが関節痛を解消する道になります。
グルコサミンは、コンドロイチンやヒアルロン酸などの生成を促進する成分なので、積極的に摂取して関節のクッション性を高めましょう。