更年期の関節痛と関節リウマチの違い|原因や症例から解消法も!

女性の更年期

更年期の関節痛はリウマチと似ている

更年期の関節痛は関節リウマチの症状に似ています。

 

まずは、関節に違和感や痛みを覚える症状の代表例3つを見てみましょう。

 ・ 関節部分が腫れる

 ・ 肩や腰、ヒザなどが痛む

 ・ 朝になると関節がこわばっている

これらの症状は、更年期世代に最も多くあらわれる「関節痛」の症状であり、関節リウマチの症状でもあります。

 

更年期の関節痛と関節リウマチの区別は難しいですが「更年期障害の症状がほかに出ているか」が目安になるでしょう。

 

更年期の関節痛と関節リウマチ|特徴

更年期の関節痛の特徴

更年期の関節痛はよく起こる症状で、半数以上の人が更年期に大なり小なりの関節痛を感じていると報告されています。

特に女性に多く見られる「朝の指のこわばり」は、更年期以前の出産直後から生理が戻る前の時期にも症状が現れることもあり、自分の体はどうなってしまったのだろうと、精神的ショックを受ける人もいるでしょう。

 

関節リウマチの特徴

関節リウマチは決して珍しい病気でなく、国内における患者数は60万人以上ともいわれています。

また、女性の患者数は男性の3~5倍で、その発症ピークは40~50歳代です。

15歳未満で発症する場合もあり、これは「若年性突発性関節炎」と呼ばれています。

 

幅広い年齢層で発症しますが、60歳代以上の高齢者が発症する「高齢発症関節リウマチ」の場合は、男女の発症率に差はありません。

 

更年期の関節痛と関節リウマチ|原因

更年期の関節痛の原因

更年期の関節痛の原因は、加齢によるホルモンバランスの乱れが原因です。

 

男性ホルモン(テストステロン)と女性ホルモン(エストロゲン)は、筋肉や骨格の成長を促進し、腱などの柔軟性を保ち、血液の循環を促してきました。

 

しかし、ホルモンバランスが乱れると、さまざまな機能が衰えて体に不調があらわれます。

 

関節に与える影響は大きく、

 ・ 関節内の水分減少

 ・ 関節を支える筋肉が衰える

 ・ 関節内部の軟骨がすり減る

 ・ 骨密度が低下し、組織の柔軟性も失われる

などが要因となって、関節痛を引き起こします。

 

関節リウマチの原因

関節リウマチは、免疫の異常が関係する病気(自己免疫疾患)で、関節に炎症が起こり(滑膜炎)、腫れや痛みが生じます。

 

炎症が続くと、関節を覆う膜「滑膜」に血管や細胞が増え、滑膜が厚く腫れます。

腫れあがった滑膜は徐々に軟骨部分や靱帯(じんたい)を破壊し、進行すれば軟骨以外の骨まで壊してしまいます。

放置すると、関節が変形したり固まったりしてうまく動かなくなってしまう、恐ろしい病気です。

 

更年期の関節痛と関節リウマチ|具体的な症状例

更年期の関節痛の症状

 ・ ヒザが痛くて階段の上り下りがツラい

  ・ 手首や指、ひじに痛み・しびれが出る

 ・ かかとや足首が痛くて歩きにくい

 ・ 腕を上にあげると肩や背中が痛くなる

 ・ 立ち上がるとき腰痛や股関節痛が出る

 

関節リウマチの症状

 ・ 畳や床を歩くときに足裏が痛い

 ・ 手や足の指の関節が対称的に腫れる

 ・ 動かさなくてもヒザや腰が痛いときがある

 ・ ダルさや疲れを感じ、肩・背中が重くなる

 ・ 起床時は指が動かしにくく、動作がスムーズにいかない

 

更年期の関節痛と関節リウマチ|更年期障害チェック!

男女の更年期症状

1  疲れやすい
2  腰や手足が冷えやすくなった
3  頭痛、めまい、吐き気がよくある
4  顔のほてりやのぼせ、多汗になった
5  くよくよしたり、憂うつ、不安になる
6  息切れ、動悸がする・息苦しさを感じる
7  肩こり、腰痛、手足の痛み、しびれがある
8  怒りやすく、イライラすることが多くなった
9  寝つきが悪い、眠りが浅い、継続して寝られない
10

 男性の場合:早朝勃起がなくなる

 女性の場合:生理が不安定・無くなる

 

当てはまる症状が多いほど、更年期障害の症状である可能性が高くなります。

 

更年期の関節痛と関節リウマチ|病院での検査は?

更年期の関節痛と関節リウマチを検査で調べるにはいくつかの手順を踏みます。

 

更年期の関節痛の場合

病院 更年期外来

男性は泌尿器科

女性は婦人科
診察方法

更年期の診断は、男性も女性も問診と血液検査が主になります。

男性の場合はテストステロン値を調べ、遊離型テストステロン値が8.5pg/ml以下であれば男性更年期障害と診断されます。

女性の場合は、エストラジオール(エストロゲンの種類の一つ)が50pg/ml以下に低下し、卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体形成ホルモン(LH)という2つの性腺刺激ホルモンの数値上昇が目安となります。

関節リウマチの場合

病院 整形外科
リウマチ科
膠原病科
診察方法

 → 問診で「関節痛以外にも更年期に起こる様々な症状」がないかどうかを確認する

 → レントゲンまたは超音波、MRIで骨の異常がないか確認する

 → 採血して症状に合わせた検査項目を確認する

 → 必要に応じて関節エコーで炎症の有無等を確認する

 

更年期の関節痛と関節リウマチ|解決策は

更年期の関節痛と関節リウマチ、両方とも病院での治療がベストです。

しかし、更年期障害の関節痛は、自分で予防やケアができる場合もあります。

 

例えば、軟骨のすり減りで関節痛が起こっている場合は、ウナギやフカヒレ、軟骨、山芋、鶏の軟骨などを食べましょう。

食事だけで軟骨成分を摂取するのが難しい場合は、軟骨サポートサプリを摂取すると効果的です。

「コンドロイチン」や「グルコサミン」はよく耳にしますが、その中でも更年期世代はグレードアップした「プロテオグリカン」を選ぶといいですね。

 

 ⇒ 更年期世代はコンドロイチンやグルコサミンより「プロテオグリカン」が良い理由

 

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同時に更年期障害対策をする場合、男性は「亜鉛」、女性は「エクオール」を選ぶと、効率よく更年期対策ができます。

 

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更年期の関節痛と関節リウマチ

更年期の関節痛と関節リウマチは違いますが、症状はとても似ています。

 

更年期の関節痛

原因  ・ ホルモンバランスの乱れ
 ・ 関節の使い過ぎによる軟骨のすり減り
対策  ・ 病院での治療
 ・ 軟骨サポートサプリ
 ・ 更年期対策サプリの摂取

 

関節リウマチ

原因  ・ 免疫の異常で関節に炎症が起こり、軟骨部分や靱帯を破壊する
対策  ・ 病院での治療

 

いずれにせよ、関節の痛みは放置していても良くなることはありません

何らかの対策をして、快適な日常生活を取り戻しましょう。