更年期世代はコンドロイチンやグルコサミンよりプロテオグリカンを選べ
関節をサポートする成分として、「コンドロイチン」や「グルコサミン」はよく耳にしますが、更年期世代はグレードアップした「プロテオグリカン」を選びましょう。
今までコンドロイチンやグルコサミンが関節痛対策の成分として知られてきましたが、軟骨のすり減りが原因の関節痛には、軟骨のものとがダイレクトに摂取できるプロテオグリカンが効率的です。
コンドロイチンとは軟骨を構成する成分
コンドロイチンは、細胞や繊維、器官といった体内を構成する要素の間を結ぶ役割を持ち、関節などの保護や栄養補給する結合組織の主要成分です。
私たちの軟骨や目の角膜、骨、各臓器、皮膚などに分布しており、中でも関節軟骨に多く含まれています。
コンドロイチンの特徴と作用
・コンドロイチンは加齢と共に作られる量が減る
・コンドロイチンが不足すると、関節痛や腰痛、五十肩、顔のシワができる
コンドロイチンは、ムコ多糖体と呼ばれるネバネバした粘性物質で、プロテオグリカンという名の成分の一種です。
細胞が正常に生存できるように、体の組織に保湿性と弾力性を与えながら、栄養分の消化や吸収、代謝に関与するなど、多くの働きを持っています。
成長期には体内で生成されますが、年齢を重ねるとともに合成能力が低下し、更年期世代になると、必要量のわずか20分の1程度しかつくられません。
そのため、体内で作られるコンドロイチンが不足すると、軟骨はその弾力性や保水性を失って関節の軟骨がすり減るので、関節痛や腰痛、五十肩などになったり、肌のハリや弾力が失われてシワができたりするのです。
グルコサミンとは軟骨の材料
グルコサミンは体内で生成される成分で、軟骨、爪、靭帯、心臓弁などに存在しており、体内の各組織の柔軟性や弾力性を保っています。
皮膚や軟骨などに含まれるアミノ糖で、関節の動きを滑らかにしたり、関節症の痛みを改善する効果があると言われています。
グルコサミンの特徴と作用
・グルコサミンは加齢と共に作られる量が減る
・グルコサミンが不足すると、関節痛や腰痛、五十肩、顔のシワができる
グルコサミンはアミノ糖一種で、軟骨の主成分であるプロテオグリカンをつくりだす材料になる成分です。
体内で骨と骨の接合部分にあたる軟骨の生成を促す働きがあり、関節の機能を向上させ、関節にかかる体重や重力の衝撃をやわらげる役割があります。
グルコサミンもコンドロイチンと同じように、成長期には体内で生成されますが、年齢を重ねるとともに合成能力が低下します。
体内で作られるグルコサミンが不足すると、軟骨のすり減りがカバーできなくなり、骨と骨が直接すれ合うことで、骨が変形したり、違和感・だるさ・痛みを感じたりするようになるのです。
「コンドロイチン」と「グルコサミン」の違い
グルコサミンとコンドロイチンはどちらも人の細胞や軟骨に存在する物質ですが、実際には2つの異なる分子です。
コンドロイチン | グルコサミン |
ムコ多糖の1つ | アミノ糖の1つ |
人体で生成された後に軟骨や結合組織に広く分布する | 複雑な構造の炭水化物の化合物で、人体では主に関節の軟骨に存在する |
軟骨の主成分であるプロテオグリカンを構成する成分 | 軟骨の主成分であるプロテオグリカンを作り出す原料 |
納豆や山芋など、ネバネバとした食品に含まれていることが多い | 納豆や山芋などのほかに、エビやカニなど、甲殻類の殻にも多く含まれている |
「コンドロイチン」と「グルコサミン」
簡単にいってしまうと、コンドロイチンは軟骨(プロテオグリカン)の一部、グルコサミンは軟骨(プロテオグリカン)の材料ということです。
コンドロイチンとグルコサミンにはさまざまな違いがありますが、軟骨をサポートするために大切な成分であることは間違いありません。
それぞれ別の働きをしながら互いに影響を与え合うので、2つの栄養を同時に摂取することで、相乗効果を期待することができます。
しかし、コンドロイチンもグルコサミンも、体内に入ってから軟骨の主成分になるプロテオグリカンに変換されるまで時間がかかります。
でしたら、最初からプロテオグリカンを摂取したほうが効率的だと思いませんか。
プロテオグリカンとは|更年期世代の関節痛対策に効果アリ
プロテオグリカンとは、コラーゲンやヒアルロン酸とともに全ての動物の皮膚や軟骨等に存在し、皮膚ではハリや弾力、関節では、軟骨に含まれクッションのような役割を果たしている成分です。
関節対策のサプリメントでは、コラーゲンやヒアルロン酸、コンドロイチンといった成分は、既に良く知られています。
ところが、プロテオグリカンは、コンドロイチンやグルコサミンをさらに上回る働きをもつ成分として、さまざまな研究が進められているのです。
プロテオグリカンの効果
第一には、高い保水力や弾力性、潤滑性を活かして化粧品などへの応用が進められた。近年の研究で、「細胞のよみがえり因子」と称されるEGF(上皮細胞増殖因子)と似た作用があることもわかってきた。
第二には、健康食品や医療分野などへの応用だ。プロテオグリカンには細胞の増殖や分化、免疫機構の調整に深くかかわっており、抗炎症作用やアンチエイジング等の機能があることが明らかになっている。動物やヒト細胞を使った弘前大学の研究では、関節炎、メタボリックシンドロームの改善、難病指定されている潰瘍性大腸炎の症状緩和等に対する効果が確認されている。
今までプロテオグリカンが知られていなかったのは、分子量が大きくかつ複雑で、素材としてそのまま取り出すことが困難だったため、とても高価な成分だったからです。
その壁が破られ、今ではサケやサメの鼻軟骨から高純度かつ大量にプロテオグリカンを精製する技術が確立されました。
近年、プロテオグリカンは関節痛対策サプリとして話題になっており「コンドロイチンやグルコサミンより早く結果がでる!」と人気になっています。
ただし、コンドロイチンやグルコサミンよりは価格が高いため、若い人や「軟骨のすり減りが原因でない関節痛」の人にはおすすめしません。
更年期世代は「プロテオグリカン」
更年期世代の関節痛の原因の多くは、軟骨のすり減りです。
年齢を重ねると骨の表面を覆っている軟骨は、摩耗・消耗していき、関節の骨と骨のすき間が狭くなって内側の骨があらわになり、違和感や痛みを伴います。
今までは、女性ホルモンや男性ホルモンが「筋肉や骨を強くする」働きで軟骨をサポートしてきましたが、ホルモン分泌が減少する更年期になると、軟骨を補助する力が弱くなります。
そのため、腰やヒザ、ヒジや手首などに痛みや違和感を抱えてしまうのです。
「プロテオグリカン」は、軟骨を全体的にサポートできる成分です。
プロテオグリカンは細胞の増殖や分化、免疫機構の調整に深くかかわっており、抗炎症作用やアンチエイジング等の機能があることが研究で明らかになりました。
そして、保水力や弾力性、潤滑性が高いことから、プロテオグリカンは軟骨補修効果が期待できるのです。
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