女性の冷え性は更年期になると悪化する
女性に多い冷え性は、更年期世代になるとその症状を悪化させます。
そもそも冷え性とは、体に変化は無くても手足や下半身に「冷えている」という感覚が生じることです。
体温を測っても平熱が表示されるため、対処が後回しになってしまうことが多いでしょう。
しかし、手足などの末端を体表面温度計で測ったとき、健康な人は30℃程度ですが、冷えを感じる人は22℃という数字が出ることがあります。
女性に冷え性が多い理由
体の熱は筋肉で作られるので、男性より筋肉量が少ない女性は冷え性になりやすい傾向があります。
また、過度な食事制限を用いたダイエットをすると、熱量が足りなくなって冷えを感させるのです。
そして、外見に気を使っている人も冷え性になりやすい生活をしています。
「おしゃれは我慢」といって夏でも重ね着をしたり、寒い冬に薄手のコートで外出したりする人は、体温調節機能が狂ってしまう可能性があるんです。
近年、問題になっているのが、エアコンで自律神経のコントロールバランスを崩し、冷えに対しての抵抗力が弱くなる「クーラー病」ですね。
このクーラー病は、女性だけでなく男性にも広がっており、冷え性に悩まされる男性も増えています。
更年期に冷えが悪化する理由
更年期は女性ホルモンが減少するので、体のいろいろな器官に影響を及ぼします。
真っ先に影響を受けるのが自律神経なので、循環器や消化器、呼吸器、体温調節などの調整が難しくなり、更年期には自律神経失調の状態になりやすくなってしまうのです。
自律神経と体温の関係
自律神経には交感神経と副交感神経があり、アクティブモードのときには交感神経が優位になります。
そのとき、末梢神経は収縮して熱を逃がさないように働くので、心拍数が増えたり、緊張すると手足が冷えたりするでしょう。
逆に、休息モードになると副交感神経が優位になり、血管が拡張されて手足が温かくなります。
リラックスしているときや眠い時に手足が温かくなるのは、副交感神経が働いている証拠です。
このように、自律神経は私たちの体をコントロールしてくれていますが、更年期に入って女性ホルモンが減少すると、自律神経自体がバランスを失って体を守れなくしてしまうのです。
更年期障害「冷えのぼせ」とは
更年期障害の症状にある「冷えのぼせ」とは、手足などが冷えているのに顔や頭がのぼせている状態をいいます。
ホットフラッシュが起こったとき、手を顔に当てると気持ちいいと感じるのは、冷えのぼせの状態になっていることが多いでしょう。
この冷えのぼせは、冷えを感じながらも上半身は熱を持って汗をかくので、冷えを加速させます。
冷えの症状が重くなると、いろいろな病気のリスクが高くなるので注意が必要です。
冷えが原因になる病気や不調
痛み | 頭痛 / 肩こり / 腹痛 / 腰痛 / 月経痛 / 関節痛 / 神経痛 など |
便通異常 | 便秘 / 下痢 / 痔 |
月経 | 月経不順 / 不妊 |
精神的症状 | うつ状態 / イライラ / 不眠 |
感染症 | 膀胱炎 / 風邪 など |
皮膚の症状 | しもやけ / ニキビ / アトピー |
その他 | 鼻炎 / 頻尿 / 気管支喘息 / アレルギー など |
一見、冷えとは関係ない症状と思われるかもしれませんが、自律神経が乱れた結果、冷えと共に出る症状と考えてもいいかもしれません。
「冷えのぼせ」Aさんの場合
Aさん(48歳)
夕方テレビを見ていると、突然首の後ろがカーっと熱くなって額から汗がにじみ出してきました。
「何だろう?」と思っていたら耳がふさがる感じがして、首からも汗が流れてきたんです。
ホットフラッシュだと思い保冷剤を頭に当てたのですが、足指やふくらはぎは冷えを感じていました。
寒いのか暑いのか分からずに、イライラすることが多くなったんです。
Aさんは、まさに「冷えのぼせ」の症状が出ています。
「冷えのぼせ」は、追い炊き中のお風呂と同じように、熱が上に上がって冷えが下に落ちている状態です。
このようなときにホットフラッシュが起きている頭を冷やすだけだと、ますます下半身の冷えは深刻になり、上半身と下半身の熱の解離が大きくなります。
更年期の「冷えのぼせ」は体温を一定に保つ
冷えのぼせを解消・緩和するには、お風呂をかき回して温かさを均一にするように、熱のバランスを正常に戻す必要があります。
そのためには、血流や体温調節のバランスを整える作用を持つプラセンタを摂取しましょう。
プラセンタは復調作用に優れており、発汗や血行不良、むくみなどを解消する力があり、イライラやうつ症状などの精神的症状を改善する力もあるので、体の熱バランスを正常に戻しながらイライラを鎮めてくれます。
「冷えのぼせ」Aさんがプラセンタを飲んだ結果
最初にAさんから相談を受けたのが、2019年12月中旬でした。
その後、2020年2月にプラセンタの追加注文を受けときの話です。
今年のお正月は、冷えの症状はありましたがホットフラッシュに悩まされずに済みました。
1月中旬には、落ち込むことがなくなりイライラすることも無く、ホットフラッシュも出なくなりました。
冷えの症状も改善していて、ときどき「足が冷えている」と感じる程度ですね。
あの「冷えのぼせ」は本当に訳が分からなくてツライ症状なので、サプリで改善できるならもっと早く出会いたかったです。
Aさんは「プラセンタを飲み続けるわ」とおっしゃっていました。
更年期が過ぎればホットフラッシュは治まってきますが、冷え性は長く続きます。
冷え性が病気に進行してしまう前に、改善策を見つけて対処しましょう。